MST-α
紙器・段ボールの罫線曲げ剛さを、モーター駆動による一定速度回転で高精度に測定。初期勾配の値から材質特性の評価も可能な、罫線検査の定番装置です。
罫線曲げ剛さとは、紙器や段ボールの罫線(折り目)部分を折り曲げる際に必要な力(トルク)を定量化した指標です。この値が適切に管理されていないと、製函工程での折り不良やカートンの開封性の悪化につながります。
特に飲料・食品カートンでは、充填ラインでの自動製函速度に直結するため、罫線曲げ剛さの安定管理は生産効率と歩留まりを左右する重要な品質管理項目です。
MST-Aは、試験片を固定し、モーター駆動で一定の角速度で回転させながら、罫線部にかかるトルクを連続的に計測します。手動操作のばらつきを排除し、再現性の高い測定結果を得られる点が最大の特長です。
測定データはトルク−角度曲線として取得され、曲げ剛さのピーク値に加えて初期勾配(曲線の立ち上がり傾き)を算出できます。初期勾配は材質そのものの弾性特性を反映するため、原紙ロット間の材質変動を早期に検出する指標として活用されています。
従来の手動式装置では、オペレーターの操作速度や力加減が測定値に影響を与えることが課題でした。MST-Aのモーター駆動方式は速度を機械的に一定に保つことで、同一試料における測定ばらつきを大幅に低減します。品質管理部門での標準装置として長年にわたり採用されています。
MST-Aは以下のような用途で幅広く導入されています。
モーター駆動方式は、測定条件の標準化に大きく貢献します。試験速度が一定であるため、粘弾性を持つ紙素材の評価において、速度依存性による測定誤差を排除できます。複数拠点・複数オペレーター間でのデータ比較も容易になり、サプライチェーン全体での品質基準統一を支えます。
取得したデータはPC接続により専用ソフトで管理・解析でき、トルク曲線の重ね描きやロット間比較といった高度な分析にも対応します。
型式 | MST-A (旧BST-α) |
|---|---|
測定方式 | モーター駆動式トルク測定 |
対象材料 | 板紙、段ボール、液体カートン |
測定項目 | 曲げ剛さ、初期勾配 |
出力 | PC接続(専用ソフト付属) |