MST-Light
手動回転式を採用した、段ボール向け低コスト曲げ剛さ測定器。シンプルな操作性と手頃な価格で、段ボール製造現場での品質管理を支えます。
段ボールの罫線(折り目)は、箱の組立精度や製函工程のスムーズさを左右する重要な品質要素です。曲げ剛さが高すぎると自動製函機での折り不良が発生し、低すぎると輸送中の圧縮強度が不足して内容物を保護できなくなります。
製造現場では、原紙ロットの切り替え時や罫線加工条件の変更後に曲げ剛さを迅速に確認し、工程内での不良発生を未然に防ぐ必要があります。MST-Light は、こうした現場での即時確認ニーズに応えるために開発された、段ボール専用の手動式曲げ剛さ測定器です。
MST-Light は、試験片をクランプに固定し、オペレーターがハンドルを手動で回転させることで罫線部にかかるトルクを計測します。電動モーターや制御回路を省くことで、装置の構造をシンプルに保ち、コストと保守の負担を大幅に削減しています。
段ボールは板紙や液体カートンと比べて厚みがあり、曲げ剛さの絶対値が大きいため、手動操作による速度ばらつきの影響を受けにくい素材です。この特性を活かし、MST-Light は段ボールに用途を絞ることで、手動方式でも実用上十分な測定精度を実現しています。
上位機種のMST-Aは、モーター駆動による一定速度回転で、板紙・液体カートンを含む幅広い材料を高再現性で測定できます。初期勾配の算出やPC接続によるデータ解析にも対応しており、品質管理部門での標準装置として導入されています。
一方、MST-Light は段ボール専用として設計されており、導入コストを抑えながら現場レベルでの品質確認を可能にします。両機種は用途に応じて使い分けることで、品質管理体制を効率的に構築できます。
段ボール製造ラインでは、複数の工程で曲げ剛さを確認したいケースが少なくありません。コルゲータ出口での原紙品質チェック、製函前の罫線加工検査、出荷前の最終確認など、測定ポイントが増えるほど装置台数も必要になります。
MST-Light は、手動方式の採用により導入コストを抑えているため、複数台を配置して各工程にインライン的に配備することが容易です。高価な装置を1台だけ購入してサンプルを持ち運ぶ運用と比べ、測定頻度を高めることで不良の早期発見と迅速な工程フィードバックが可能になります。
精密な材質評価や多品種対応が求められる品質管理部門にはMST-Aを、製造現場での工程内管理にはMST-Lightを。用途に応じた使い分けが、品質とコストの両立を実現します。
型式 | MST-Light (旧BST-light) |
|---|---|
測定方式 | 手動回転式トルク測定 |
対象材料 | 段ボール |
測定項目 | 曲げ剛さ |