粉体特性解析

MHT-1

マイクロハードネステスタ

測定ステージを変更することで、40〜400μmの微小粒子を対象とした自動圧縮試験装置(マイクロハードネステスター)です。独自のサンプリング技術により粒子を一粒ずつ分散させ、試料を投入するだけで圧縮試験から清掃までを全自動で繰り返します。

MHT-1 マイクロハードネステスタ

マイクロハードネス試験とは

マイクロハードネス試験は、微小な粒子一粒ずつに圧縮荷重を加え、その破壊強度や変形挙動を定量的に評価する試験手法です。粉体プロセスの最適化や品質管理において、個々の粒子の機械的特性を把握することは不可欠であり、造粒・コーティング・乾燥などの工程設計に直結する重要な指標となります。 MHT-1は、従来の硬度試験装置では対応が困難だった微小粒子領域に特化して設計された、自動圧縮試験装置(マイクロハードネステスター)です。

40〜400μm測定レンジの重要性

医薬品の微粒子、電子材料のファインパウダー、食品添加物の微粉末など、現代の先端産業では数十〜数百μmの粒子径範囲が頻繁に扱われます。この範囲は従来の個粒硬度試験装置の対応下限を下回るケースが多く、測定の空白地帯となっていました。 MHT-1は測定ステージを変更することで、40〜400μm(高分解能モデルのMHT-1Wは40〜120μm)の微粒子を対象とした圧縮試験を実現し、この空白地帯をカバーします。

独自の分散サンプリングと画像解析による完全自動化

微小粒子をひとつずつ測定ステージ上に配置し、正確に測定する作業は手動では極めて困難です。MHT-1は当社の独自技術により、粒子一粒一粒を自動で分散させてサンプリングします。 さらに**「高度な画像解析」**を用いて、重なり合った粒子や凝集体は測定から除外し、粒子が一粒であることを自動認識して圧縮試験を行います。オペレーターは試料を投入するだけで、最大500粒までの圧縮試験から清掃までのサイクルを自動で繰り返すことが可能です。

破壊プロセスの精緻な記録

単なる強度の数値だけでなく、圧縮から破壊に至るプロセスを「画像データ」と「荷重-変位曲線」で精緻に記録します。測定結果から任意の粒子を選択することで、荷重の変位曲線と連続した画像で破壊プロセスを視覚的に確認・分析できます。

AHT1000との比較と使い分け

あさひ総研のペレットハードネステスター「AHT1000(全自動個粒体圧縮試験装置)」は、200〜1500μmの比較的大きな粒子を対象とした実績豊富な装置です。

  • MHT-1: 40〜400μm(ファインパウダー、マイクログラニュール等の微小粒子)
  • AHT1000: 200〜1500μm(ペレット、顆粒など比較的大きな粒子) 両装置を併用することで、原料の微小粉体から最終製品の造粒ペレットまで、粉体プロセスの全段階にわたる硬度評価体制を構築できます。

主な用途・アプリケーション

  • 医薬品分野: 微粒子コーティング剤の膜強度評価、マイクログラニュールの造粒強度管理、DPI(ドライパウダー吸入器)用キャリア粒子の品質検査など。
  • 先端材料・電子材料分野: セラミック微粒子、金属粉末、トナー粒子、触媒担体など、高い品質基準が要求される先端材料の硬度評価。原料段階でのスクリーニングにより後工程の歩留まり向上に貢献。
  • 食品・化粧品分野: 微粉末調味料、粉体香料、化粧品パウダーなど、製品のテクスチャーや溶解特性に直結する微細粒子の強度・崩壊性の定量管理。

主な仕様

  • 型式: MHT-1 / MHT-1W(高分解能モデル)
  • 対象粒子径: 50〜400μm(手動測定の場合は1mm、MHT-1Wは40〜120μm)※ステージの変更が必要
  • 測定項目: 最大粒子径、ピーク荷重、変位、圧縮強さ、破壊強度、変形強度
  • 測定粒子数: 1検体につき最大500粒まで連続測定可能
  • 下降速度: 1.0〜10μm/secより選択(MHT-1Wは0.31〜10μm/sec)