MHT-1
測定ステージの交換により40〜400μmの微粒子を対象とした自動圧縮試験装置。独自ローダーを採用し、従来測定が困難だった微小粒子の硬度評価を自動化。2025年に開発完了した次世代装置です。
マイクロハードネス試験は、微小な粒子一粒ずつに圧縮荷重を加え、その破壊強度や変形挙動を定量的に評価する試験手法です。粉体プロセスの最適化や品質管理において、個々の粒子の機械的特性を把握することは不可欠であり、造粒・コーティング・乾燥などの工程設計に直結する重要な指標となります。
MHT-1は、従来の硬度試験装置では対応が困難だった40〜400μmという微小粒子領域に特化して設計された、次世代の自動圧縮試験装置です。
医薬品の微粒子、電子材料のファインパウダー、食品添加物の微粉末など、現代の先端産業では40〜400μmの粒子径範囲が頻繁に扱われます。この範囲は従来の個粒硬度試験装置の対応下限を下回るケースが多く、測定の空白地帯となっていました。
MHT-1は、この空白地帯をカバーするために開発されました。医薬品分野では顆粒やマイクログラニュールの強度評価に、電子材料分野ではセラミック微粒子やトナー粒子の品質管理に活用できます。
MHT-1は測定ステージを交換することで、異なる粒子径範囲に柔軟に対応します。粒子のサイズに最適化されたステージを選択することで、微粒子を確実に保持しながら正確な圧縮試験を実施できます。ステージ交換は工具不要で簡単に行え、段取り替えの時間を最小限に抑えます。
微小粒子をひとつずつ測定ステージ上に配置する作業は、手動では極めて困難です。MHT-1は独自開発のローダー機構を搭載し、微粒子を自動的に1粒ずつ供給・配置します。これにより、オペレーターの熟練度に依存しない安定した測定が可能になり、大量サンプルの連続測定も効率的に行えます。
あさひ総研の自動個粒硬度測定器AHT1850は、比較的大きな粒子(数百μm〜数mm)を対象とした実績豊富な装置です。一方、MHT-1は40〜400μmの微粒子専用に設計されており、両機種は対象粒子径で棲み分けられます。
両装置を併用することで、原料の微粒子から最終製品のペレットまで、粉体プロセスの全段階にわたる硬度評価体制を構築できます。
微粒子コーティング剤の膜強度評価、マイクログラニュールの造粒強度管理、DPI(ドライパウダー吸入器)用キャリア粒子の品質検査など、医薬品製造プロセスにおける微粒子の機械的特性評価に活用されます。
セラミック微粒子、金属粉末、トナー粒子、触媒担体微粒子など、高い品質基準が要求される先端材料の硬度評価に対応します。原料段階での品質スクリーニングにより、後工程の歩留まり向上に貢献します。
微粉末調味料、粉体香料、化粧品パウダーなど、微細粒子の強度や崩壊性の評価に利用できます。製品のテクスチャーや溶解特性に直結する粒子強度を定量的に管理できます。
型式 | MHT-1 |
|---|---|
測定範囲 | 粒子径 40〜400μm(ステージ交換式) |
測定方式 | 自動圧縮試験 |
供給方式 | 独自ローダー自動供給 |
対象 | 微粒子、粉体、錠剤 |