VCC-100
粘度を測定し、樹脂と溶剤を供給・攪拌・混合してディップ装置へ送液する粘度調合装置。温度制御機能付きで、精密なコーティング工程を支えます。
粘度調合とは、塗料・接着剤・コーティング液などの液体材料について、粘度を目標値に合わせるために溶剤や樹脂を適切な比率で混合・調整するプロセスです。粘度が適切に管理されていなければ、コーティング膜厚のばらつき、塗布ムラ、製品不良の原因となります。
VCC-100は、粘度のリアルタイム測定から調合・攪拌・送液までの一連のプロセスを自動化し、コーティング工程における粘度の精密管理を実現する専用装置です。
VCC-100の運用は、まず装置内で塗料や樹脂液の粘度をリアルタイムに測定することから始まります。測定された粘度値が目標範囲から外れた場合、装置は自動的に溶剤または樹脂を必要量供給し、攪拌・混合を行います。
粘度が目標範囲内に収まったことを確認した後、調合済みの液体をディップ装置へ送液します。この一連のフローが自動で完結するため、従来は作業者の経験と勘に頼っていた粘度調整作業を標準化し、人的ミスを排除できます。
粘度測定値に基づくフィードバック制御を採用しているため、環境変化や原料ロット差による粘度変動にも自動的に追従します。作業者が不在でも安定した粘度管理が維持され、24時間連続稼働の生産ラインにも対応可能です。
液体材料の粘度は温度に大きく依存します。同じ配合比であっても、温度が数度変化するだけで粘度は著しく変動し、コーティング品質に影響を与えます。VCC-100は温度制御機能を標準搭載しており、調合タンク内の液温を一定に保つことで、粘度測定精度と調合再現性を向上させます。
季節変動や工場内の温度環境に左右されない安定したプロセスを構築でき、とくに高精度な膜厚管理が求められるエレクトロニクス分野や光学部品のコーティングにおいて大きな効果を発揮します。
VCC-100は、ディップコーティング装置への直接送液を前提に設計されています。調合が完了した液体を適切な流量で安定的にディップ槽へ供給し、コーティングラインの連続稼働を支えます。
既存のディップ装置やコーティングラインへの後付け導入にも対応しており、配管接続仕様のカスタマイズも可能です。生産ラインを止めることなく、粘度管理の自動化を段階的に導入できます。
コーティング工程において粘度のばらつきは最も深刻な品質リスクのひとつです。VCC-100による粘度の自動調合・管理は、以下の品質改善に直結します。
粘度管理を自動化することで、品質データのトレーサビリティも確保しやすくなり、ISO・GMP等の品質管理基準への対応にも貢献します。
型式 | VCC-100 |
|---|---|
機能 | 粘度測定、調合、攪拌、送液 |
温度制御 | あり |
用途 | コーティング工程の粘度管理・送液 |