KYC-1
光切断法を用い、罫線形状を簡単にモニター・測定できるカメラ式罫線検査装置。非接触で罫線の高さをデジタル測定し、紙器の品質管理を効率化します。
光切断法は、対象物にレーザーラインを照射し、その変形パターンをカメラで撮影することで表面の断面形状を非接触で計測する手法です。罫線のような微細な凹凸形状を高い分解能で捉えることができ、接触式のプローブでは検出しにくい罫線の溝形状や肩部の微細な変化も正確に可視化します。
KYC-1 はこの光切断法を罫線検査に特化して実装した装置で、レーザーラインの照射とカメラ撮像を一体化したコンパクトなヘッドにより、ポータブルでありながら高精度な断面プロファイルの取得を実現しています。
従来の接触式罫線測定では、プローブが罫線表面に物理的に触れるため、柔らかい素材や薄い板紙では測定圧による変形が誤差要因となることがありました。また、プローブの先端形状や押付力の設定によって測定結果が変わるため、装置間・オペレーター間の再現性にも課題がありました。
KYC-1 の光切断法は完全な非接触測定であるため、測定対象に一切の荷重をかけません。これにより、薄手の板紙やコーティング済みの罫線でも、加工状態そのままの形状を忠実に計測できます。測定圧の管理が不要なため、操作手順が簡素化され、測定者による結果のばらつきも低減されます。
KYC-1 はモニター画面上に罫線の断面プロファイルをリアルタイムで表示します。オペレーターは罫線の形状を視覚的に確認しながら、罫線高さのデジタル測定値を即座に読み取ることができます。
このリアルタイム表示は、罫線加工条件の調整作業で特に威力を発揮します。罫線刃の交換後や加工圧の変更時に、その場で罫線形状の変化を確認できるため、試行錯誤による条件出しの時間を大幅に短縮します。数値だけでなく形状そのものを目視で比較できることで、熟練者でなくても適切な加工状態の判断が可能になります。
KYC-1 は持ち運び可能なポータブル設計を採用しており、測定室に限らず製造現場や加工機のそばで直接使用できます。加工直後の罫線をその場で検査できるため、不良の早期検出と迅速な加工条件の修正が可能です。
あさひ総研では、罫線に関連する複数の測定装置をラインアップしています。目的に応じて適切な装置を選定することで、罫線品質管理の精度と効率を最大化できます。
現場での迅速な罫線チェックにはKYC-1を、日常的な高さ管理にはATT2を、詳細な形状分析と統計処理にはKM5を。用途に応じた使い分けが効率的な罫線品質管理を実現します。
型式 | KYC-1 |
|---|---|
測定方式 | 光切断法(非接触) |
測定項目 | 罫線高さ、罫線形状 |
表示 | リアルタイムモニター |