KM5
独自アルゴリズムにより、液体カートン等の複雑な罫線形状を約2.5秒/点で高速測定。非接触式で罫線の高さと形状を同時に検査判定し、紙器品質管理の精度向上に貢献する測定装置です。
罫線の品質評価において、高さだけでなく形状全体を把握することが重要視されています。罫線の断面プロファイルは、折り加工時の挙動やカートン完成後の美観・機能性に大きく影響するためです。
従来の接触式測定では、罫線の頂点高さは測定できても、裾部の広がりや左右の対称性といった形状情報を取得することは困難でした。KM5は非接触式の光学測定により、罫線の断面形状全体を定量的に検査することで、紙器品質管理のレベルを一段階引き上げます。
KM5は光切断法を応用した非接触測定方式を採用しています。レーザー光を罫線に照射し、その反射光の変位から断面プロファイルを取得します。独自の画像処理アルゴリズムにより、約2.5秒/点の高速測定を実現しています。
非接触式のため、試料に物理的な負荷を加えることなく測定が可能です。薄い紙素材やコーティングされた液体カートンでも、接触による変形の影響を排除した正確なデータを取得できます。
KM5は一度の測定で罫線の高さと形状の両方を同時に取得し、あらかじめ設定した判定基準に基づいてOK/NG判定を自動的に行います。検査工程の効率化と判定の客観性を両立する機能です。
KM5には専用ソフトウェアが付属しており、カートンのCADデータ(展開図)を読み込んで測定ポイントを自動的に指定できます。新しいカートン設計が投入されるたびに手動で測定位置を設定する手間を省き、設計変更への迅速な対応を可能にします。
複数の罫線ポイントを順番に測定する際のワークフローも効率化されており、大量の測定データを体系的に管理できます。製品ごとの品質トレンドの可視化や、加工条件変更の効果検証にも活用されています。
KM5は特に液体カートン(牛乳パック、ジュース容器等)と小箱の罫線検査に強みを持っています。液体カートンはポリエチレンコーティングやアルミ箔ラミネートが施されており、罫線加工の条件が複雑化します。
こうした複合素材における罫線形状を非接触で正確に測定できるため、コーティング条件や積層構成の変更が罫線品質に与える影響を定量的に評価できます。小箱用途向けにはオプションのローダーを組み合わせることで、連続測定の自動化にも対応します。
あさひ総研では、罫線高さ測定の用途に合わせて接触式のATT2と非接触式のKM5をラインアップしています。
生産現場の迅速な検査にはATT2を、品質管理部門での精密評価にはKM5を、というように目的に応じた使い分けが効果的です。また、KM5には特殊用途向けに接触式測定機もオプションとして用意されています。
型式 | KM5 (旧KMS) |
|---|---|
測定方式 | 非接触式(光切断法応用) |
測定速度 | 約2.5秒/点 |
測定項目 | 罫線高さ、罫線形状 |
ソフトウェア | CADデータ連携、測定ポイント自動指定 |
オプション | 小箱用ローダー、接触式測定機 |